よく考えてみたら人生は美しい

せふんちゃんの名言はぴかいち

2020.10.30

前回記事まで読んでくださった方、ありがとうございます。メチャ長ですみませんでした~。りなです。

 

実はEXOについて好きなことだけ書くブログを作りたいとずっと思っていたんです。目的は違ってしまったけれど、こうしてブログを開設したので気の向いたときにEXOについて記事を書こうと思います。

 

最近は界隈で色々な情報が飛び交って、とっても煩わしく、明るいニュースが出てきませんね。

こんな折ですが、振り返ってみれば。

私がEXO、いいな……と思うようになった決定的なポイントはチャニョルのお顔だったんですよね。

 

音楽中心でコスプレして披露したUnfair。コックの格好している子、顔がすごくかわいくて、スタイルもよくて、表情も豊か。ナチュラルな黒髪もよく似合っていて。素直に、かっこいい子だなあと思いました。

 

その頃、追いたくなるようなアイドルを発掘できておらず。ジャニーズJr.を全体的にぼや~っと見ていました。King&Prince、SnowManSixTONESがまだデビュー前でした。みんな華奢で、声も細くて、とってもフレッシュなんだけど、悪く言えば子どもっぽい。学生感が強い。未完成のアイドルという印象。

 

そんな中でEXOのステージを見て、これほどのフィジカルとステージ映えするお顔立ちと愛嬌は、かなり魅力的でした。しかもメンバーがみんなそんな感じでかっこいい。生歌だとしても録音だとしても相当歌が上手い。正直、比べもんにならん.……と愕然としました。

デビュー前のアイドルと、デビューして数年経ち、海外公演もこなしていた彼らを比べている時点で間違っているのですが。

そうしてK-POPの沼にずぶずぶと自ら沈んでいく人間が誕生しました。

 

EXOのお顔がとってもかっこいいのは一目見れば分かりますが、少しずつ番組を見ていくうちに、ライブに行くうちに、メンバーの内面も見えてくるようになりました。

 

ライブに足を運び、

会場の熱気を感じたり、

掛け声を頑張って声を枯らしたり。

少しずつ上達する日本語も愛おしく。

カメラ越しじゃなくてその目でしっかりステージを見てくれる日本の公演が好きだと言ってくれて。

歓声じゃなく拍手だけでいっぱいになるのを嬉しそうにしてくれたり。

 

 

あたたかくて、やわらかく吹く風をいっぱい受けて育った、春の陽気のような子たち。

 

 

彼らの仕事上、秘密にしなければいけないことがたくさんあります。時には嘘をつくことも、口を閉ざすこともあるかと思います。何かを知っているわけではありませんが、彼らが私たちにくれたたくさんの言葉はすべてが嘘ではないはずです。

 

私は、EXOとEXO-Lはお互いに、いつも大切に思い合っていると感じています。アイドルとファンとしての立場を守って、その中でできる限りのことをしてくれるから、応援したくなる。

(これはあくまで私生活を何も知らないで過ごしたい一ファンの意見です。保身に回ってすみませんが敵、ひとりもいらね~という感情しかないです。)

 

今でもずっとEXOを好きになってよかったな~と思っています。何かいやなことがあっても、EXOのメンバーのことを思い出したり、写真を見れば気が晴れるので……確かに彼らは私の心のよりどころなのです。

 

だから、どうか傷つかないで過ごしてほしいとだけ。願っています。

 

 

しうちゃん、もうすぐ合流ですね。しうちゃんの後にはすぐにギョンスも合流するかな?楽しみですね。

 

チョコレート嚢胞の手術をした話⑨

 ≪まとめ≫
ここまでが1年間のできごとでした。
皆さんにお伝えしたいポイントは、以下の4つです。
 
・早期受診する
1回目の腹痛で精査しておくべきでした。
あたりまえの話ですが、私のような放置プレイで痛い目を見るよりも、気になったら受診が手っ取り早く、安心。その後の方針は先生とよく話し合いましょう。
 
 
・定期健診を受ける 
職場で定期健診に付随して受けられる婦人科検診は、やるやらないは自由なんですが、受けていなかったんです。やっておいて損はないですから、婦人科検診まできちんと受けましょう。
 
・医療費の不明点はプロに任せる
全く分からない……となったのは高額医療費制度の話でした。
厚労省や加入保険のHPを読んでも、どこで受付しているのか?誰でも申し込めるのか?いくら返ってくるのか?疑問は増えるばかり。
医療機関には必ず相談できる場所があるので、分からないことは何でも聞きましょう。
急な入院でなくて予定入院であれば、保険などの手続きは入院の1週間前までにやっておくと安心です。
 
・薬局の薬剤師さんにも情報提供をする
実は職業柄ここを一番お伝えしたいんです……。長くてスマン。
近年、医薬分業が進んできている中で、薬薬連携(やくやくれんけい)といって、病院と調剤薬局間で薬の情報を共有しましょうという流れがあります。
しかしながら、調剤薬局は病院の電子カルテが見られないので、処方内容、お薬手帳や患者さんからの聞き取りの中などでしか情報が得られません。
なので私は、いつも積極的に調剤薬局の薬剤師さんとお話ししています。いつからどういう症状があって、受診したらこんな病名だった。これからこうする予定だとか。
受診時に今日は同じ薬出すとか変えるとか、絶対に先生たちは言ってくれるので、言われたことをそのまま薬剤師さんに伝えてくださればいいんです。
それが分かった上でお話すると、薬剤師さんたちは処方間違いや処方落ちがないかなどを最終チェックして、正しい薬を正しい情報と共に渡してくれるのです。
今回私はオペ前に投薬して頂いたときに、チョコレート嚢胞であること、手術を受けること、薬は術後も最低半年は飲み続けることをお伝えしました。
 
 
 
 
つい先日、オペから半年が経ちました。
 
ジエノゲストはしばらく飲み続けることにしました。オペは済みましたが、ほかのところで内膜組織が増殖するのを避けるためと、飲むのをやめてまた痛みが出たらいやだなという思いがあってのことです。
  
こうしておよそ1年間のできごとを改めて文字にして振り返ってみると、反省点がたくさんありました。
 
周りの方々に迷惑をかけながらの入院となってしまいましたが、たくさんの人に助けられながら生きてるんだな〜と実感しました。
 
私は幸いにも職場で治療を受けられたので、心的負担は非常に少なかったです。コロナのために面会全面禁止になったのは少し寂しかったですが……。
 
医療職は1人の患者のために、チームで動いています。
私もその一員として頑張らなければいけません。
 
誰にとってもそうですが、健康が一番大事です。
 
私の推しは、カタコトの日本語でいつも私たちにそう言ってくれます。本当にその通りですね。入院中も大きな心の支えとなりました。
 
 
以上となります。
ここまで読んでくださった方、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
何かの役に立てば幸いです。
 
リオペにならないことを願いつつ、ここで終わりとさせていただきます。 

チョコレート嚢胞の手術をした話⑧

≪私、ゼリーになっちゃったの?≫
 
術後3日目。
この日から花粉を感じ始めた。
まずい。
くしゃみをすると、けっこうお腹が痛むのだ。
 
鼻を思い切りかむこともできない。誰もいない部屋で1人、お上品に鼻をかむことを強いられた。
 
 
目前に迫った退院が心配になり、看護師さんとお話をしたところ、事務系の仕事の方でも術後1週間は自宅で過ごしてから復帰するケースが多いと言われた。
 
自宅で療養?なんじゃそりゃ!
 
療養休暇のこと、全く考えていなかった。
  
いやしかしまあ、休んでいいならイェーイめっちゃホリデーしよ!
実際、お腹の傷はまだまだ痛いのだ。
 
そんなこんなで、急ではあるが申請していた休みにプラスで療養休暇を一週間いただくことにした。
 
まあ、普通、術後2日やそこらで復帰しないだろ。無理です。
 
ここまで来ると、自分が能天気やお気楽の枠に留まらない、考えの至らないただの馬鹿であることに気づいてしまう。
 
ぴえん……。
でもオタクなので推しを応援するためにはお金を稼がなければ……と、強く生きることを誓う。
 
 
 
 
術後4日目。
8時半、退院前診察。
 
地獄椅子に座っての触診とエコーは、問題なし。
しかしこの椅子は何回座っても、地獄だ。
 
摘出した内膜の写真と、術中のビデオを説明しながら見せてもらった。この映像は耐性ないときついかも。
 
卵巣の内膜にチョコボールみたいなのがぽちぽちついており、焼いたり引っ張ったり縫ったりしていたが、正直、どれが残していい所でどれがそうでない所か分からなかった。
 
そこチョコボール残っとるやんけ!という言葉は飲み込んだ。
素人目にはチョコボールかそうでないかも皆目分からない。
 
 
そして、全体的に臓器どうしの癒着もあったので、できるだけ剥がして最後に癒着を防ぐゼリーみたいなものをお腹に流し込んでおいたと言われた。
 
なにそれ怖。
 
私、ゼリーになっちゃったの?
 
先の疑惑が浮かぶ。 うつぶせで寝るのがよくないのかな。考えても分かりませんが。
 
 
 
退院許可を無事にもらい、家族へ連絡。
夕方退院して、自宅療養に突入。
 
1週間後に外来受診して様子を見ることになった。
診断書を書いてもらい、痛み止めは1週間分追加で処方してもらった。
 
お腹の傷はとける糸で縫ったので抜糸はなし。でも固い糸だから、とける前に飛び出てきたときは切ってあげるよ。
今、傷口に貼っているテープはそのままでもいいし、汚れてきたら剥がしてもいいよとのこと。
 
 ゴルフは1ヶ月後からならやってもOK。
 
 
夕方、家族が迎えに来たので看護師さんに挨拶をして、ネームバンドを切ってもらった。
 
この時点で高額医療費制度の認定証がまだ届かないので、会計では預かり金の10万円を支払った。
あとは認定証が届き次第、残りの入院費を支払うことになる。
 
 
3/5、認定証が自宅に届いた。
へその上のガーゼは痒いので剥がした。初めて自分で傷口を見たが、縫われているのでへその形が少し変わったような気がした。
 
痛みは和らいできていた。
 
後日、認定証を出して残りの支払いを済ませた。
退院から1週間後診察では問題なしで、引き続きジエノゲストを処方してもらった。
 
これを最低半年は処方してもらうことになる。
痛みも出てきておらず、不正出血などもなし。しばらくは診察なしで、薬だけ処方してもらっている状態が続いている。

チョコレート嚢胞の手術をした話⑦

 ≪フェンタニルが効かないナオン≫
 
術後1日目。
朝7時から飲水OKと言われた。
 
それまではうがいはOKだったけど、それだけでは喉は潤わないので、21時間ぶりにお茶が飲めて嬉しかった。ハッピー!
 
8時半、先生が診察と処置のため部屋に訪問してくれた。
傷は問題なし。
 
見立てでは、卵巣のだめなところだけぽろっと取れるかもしれないと思っていたが、お腹を開けてみたら、ほかの臓器どうしが案外癒着していてそちらを剥がすのが先決だった。
 
だから、予定よりも少し時間がかかったとのことだった。
 
 
卵巣の方は、正常組織もきちんと残してあると説明してくれた。そしてやはりしばらくはジエノゲストを飲み続けてほしいと。
 
 
処置後は着替えて、尿カテーテルを抜いたので、トイレに行けるようになった。
 
 
でも、起き上がったり体を横にしたりすると、お腹の傷が結構痛かった。
 
点滴の横からフェンタニル(医療用麻薬、痛み止め)が入っていて、自分で押してそのつど調節しながら入れていいと言われた。
 
この容器の押し心地がいいため無限フェンタニルしたくなるが不必要にやってはいけない。めっ。
 
まあこれは正直、効いている気はしなかった。なんでだ?
 
 
初めて立つ時は、看護師さんを呼んでほしいと言われたので見守りのもとトイレへ。ふらつきなく済ませることができた。
 
傷口のガーゼは4箇所のうち1箇所だけ血が滲んでいた。
 
その後椅子に座ってテレビを30分ほど見ていたらくらくらしてきたので、ベッドに横になった。血圧が90mmHg台と低くなってしまった。
今日はなるべく横になっていようと誓う。
 
 
 
昼から点滴は終了し、食事再開となる。
全粥食というカテゴリーのご飯なので、主食はパンではあったがおかずは細かいものが出てきた。
食後から痛み止めの内服薬を飲み始める。
夕食はお粥が出た。
 
その日は計5回トイレに立ち、病室から10mほど先の食堂まで1往復ゆっくり歩くことができた。
 
ン10年うつぶせで寝る生活をしてきたため、仰向けで寝なければならない状況になりどうしても寝つきが悪かった。痛みを我慢して横向きでなんとか寝た。
この寝方のせいで臓器が癒着していたのだとしたら悲しいかな。
 
 
 
 
術後2日目。
 
7時、検温と血圧測定、フェンタニル点滴を抜く。
朝から常食なので、普通の白米に戻る。薬を飲んで、着替えた。
 
今日からシャワー可能なので久しぶりに体を洗った。Explorationのアンコンを見ながら、内分泌されるアドレナリンで痛みをカバーするという荒業で乗り切った。
 
夜はなかなか寝つけず、起きていたら親戚の子どもの動画が送られてきた。また一緒にお風呂に入ろうね!というお誘いの内容だった。
 
今でも癒される大切な動画である。

チョコレート嚢胞の手術をした話⑥

 ≪手術前日から当日の流れ≫ 
 
オペ前日、14時。
産婦人科病棟へ入院。
 
ナースステーションに行ったら、ほかのオペ患者で4人部屋が埋まってしまい、個室になってしまうと言われた。
1日あたり3300円上乗せが保険外なのでこれは結構痛かったが、まあ仕方ない。
 
そもそも、なりたてホヤホヤお母さんたちと相部屋もしくは近い部屋だと、夜中に授乳のために起きたりして物音が気になるかもと危惧していたので、それとは正反対の1番静かな部屋になったのだ。
 
トイレも独立洗面台もあり、快適さは言うまでもない。
 
 
お願いしていた友人スタッフが入院手続きをしてくれた。自分で頼んでおきながら結構ウケる。
 
明日へそに器具突っ込むからへその掃除するね!と言われ、友人にへそを掃除させた人間がこの瞬間に爆誕してしまう(ごめん、ありがとう……)。
 
入院時は同意書のサイン祭りなので、ボールペンが1本あると助かる。
  
テレビカードは前の人が忘れていったみたいで300分くらい残ってた。
 
オペ日のタイムスケジュールはこの日教えてもらえることになっていた。13時オペ室入室予定で、必ず家族1人が付き添いに来て欲しいとのことだった。
 
主治医と麻酔科医から最終説明を受けて、麻酔の同意書にサインをした。
 
18時の夕食の後、お風呂に入って、20時に排便を促す座薬を挿肛。消灯となる。
 
 
 
オペ当日。
朝7時、再び座薬を挿肛。
絶食、10時まで飲水OKの指示をもらい、補液を点滴した。
 
 
13時。
点滴にグルコース入ってなかったら低血糖で死ぬなこれは。と思うくらい、お腹ぺこぺこの状態。オペ室まで点滴台をついて看護師さんと一緒に歩いて手術室へ。
 
中に入ると、主治医を筆頭に術前説明などで全員話したことがあるスタッフさんたちが迎えてくれた。安心感がある。
 
見学で入っていた研修医の先生も元々知っている女医さんだったのでよかった。私の体で勉強してくれ~。
 
手術台に寝ると、すぐに心電図をつけた。しばらくモニターしたあとマスクから麻酔が入ってくる。まぶたは自然と閉じていった。
 
 
看護師さんの声がけにうっすら意識が戻った。
 
たぶん部屋に戻ってきた。
 
声が出ていなかったのか、母が補聴器をつけ忘れているのか、母に返事は聞き取ってもらえなかった。
 
 
そして寒いのなんの、体の震えが止まらない。
 
 
ブルブルしていると、母親が驚いているのが聞こえた。看護師さんが、これはシバリングといって……と丁寧に説明してくれていた。
 
母よ、私の視床下部はまだおねむなのだ。オペ後に電気毛布を使う理由を前もって話しておいたのだが、いざ目のあたりにするとビビるらしい。
 
電気毛布でしばらく体を温めてもらった。
それでもとても寒くて、この晩は恒温動物の辛さを味わった。
 
 足には末梢循環をよくするためのフットポンプを装着した。
ふくらはぎをずっともみもみしてくれるもので、オペ後歩けない患者には血栓塞栓予防のため必須だ。
 
あとは尿カテーテルが入っているので、尿は自然と外のビニールバッグへ排出されていく。
 
夕方、同期からお菓子の差し入れが届いた。うさちゃんのかわいい入れ物がこちらを向いていて嬉しかった。
 
この日は何度か起きながらも寝つき、合間にスマホで連絡をとった。

チョコレート嚢胞の手術をした話⑤

  ≪何を準備したらいいんだ!≫
 
 2/5オペ前説明。
術後の出血対策、着替えのためにフレックスパンツ(大人用おむつ)、夜用ナプキンは用意しておいてほしいとのこと。これらは病院内の売店でも買えるとのこと。
 
入院にあたって必要な書類一式を説明していただく。
入院保証書、手術、輸血の同意書を書いて、保証人の名前を親戚にもらった。
 
2/7念のためMRI撮影。
2/17MRI結果説明+内服薬処方。
放射線技師の友人には伝えていなかったので、MRI受付したら驚かれた。
 
その週は仕事がとても忙しく、普段はほとんど重ならない講義や発表の疲れもあって、MRIの爆音の中で安眠した。撮影時間が20分と長いので寝る人は意外といるらしい。
 
MRI結果としては今までのお話通り、右卵巣だけ腫大していて他は何も問題なしとのことだった。
 
 
この日、かかりつけ薬局の薬剤師さんにもオペ予定とお伝えしたらめっちゃメモとってた。それはそう。いつも謝謝です。
 
 
 
早めに荷造りを済ませた。
5日間程度の入院なので、入院セット(タオルとパジャマレンタル)は申し込まなかった。
 
病棟はWi-Fiが飛んでいないので、大好きなナイツ塙くんの本と、けみおの本を鞄に詰めた。
あとは好きなVliveの動画もダウンロードして、ネット接続なしでいつでも見られるようにしておいた。
ほかに詰めたものといえば、これくらいなのですが。
 
・着替え
・タオル
・お風呂セット
・充電コード
・メガネ
・歯磨きセット
・保険証、診察券、免許証
 
 
 お財布は持って行きませんでした。自販機で使う分の小銭だけ。
 退院日は支払いがあるので、家族にお財布を持ってきてもらいました。
 
※紛失するとみんなが困るので、基本的に入院するときは貴重品は持って行かないでくださいね。
 
 
高額医療費制度については、入院前説明のときに医療事務の方に言われた、
こういう制度があります。使うなら入院前に申し込んでください。」という一言だけだったので、詳しく分からなかった。
というよりも、ピンと来ていなかった。
 
数年前に国家試験のために勉強したけど、まさか自分が使うとは思わないじゃん。正直忘れていた。
 
なので、入院前日に医療相談室のチャイムを押した。
 
 
<お話したこと>
・この制度の対象になるのか
→不安なら申込みして認定証を取得するのがおすすめ。(使ったもん勝ちな印象を受けた。)
 
・どこで手続きできるのか
→(私が職員なので)同建物内の総務課でできます。普通は取扱いの機関で。
 
・認定証はいつ届くのか
→申請日から1週間程度はかかる。
 
・明日入院になるが、使えるのか?
→入院前の申請であれば、使える。ただし退院時までに認定証が届かない場合は、届き次第の支払いでOK。
 
 ・今までの外来診療費も適応できるの?
→申請月のうち、外来診療費のレセプト1枚につき2万超えていたら入院費と合算可能。
 
・いくらくらい返ってくるの?
→所得により異なります。
 
とのことでした。
 
そっか、病院って滞納できるんだな!すげー!(特別な事由があるときのみです)
 
外来診療費と入院費の合算については、外来診療が2万を超えるって、化学療法などかなり限られた場合のようね……。
私の場合は入院費のみが適用されました。 
 

チョコレート嚢胞の手術をした話④

産婦人科受診からオペ決定まで≫
 
こういった流れで、能天気お気楽おねいさんこと私が、ついに婦人科の受診予約を取った。
 
本当は9月中に受診したかったのだが、
子宮内膜症かどうか診てほしい」と相談したところ、「生理中に来てください」との返答があり、10月となったのだ。
 
 
触診とエコーが気持ち悪くて、あの椅子にはできれば二度と座りたくないと思った。地獄の椅子じゃ……(これは座ったことのある者にしか分からない悲しみの感想です)。
 
このときばかりは面識のない先生にお願いしてよかったと心底思った。
 
エコーを撮った結果、右の卵巣が34mmに肥大していて、左は普通。
子宮内膜症のうちのチョコレート嚢胞だねと言われた。
 
つまり、子宮内膜組織が普通以上にどんどん増えている(しかも子宮の中じゃなくてなぜか卵巣で)状態。
さらに 生理が来ると、経血が卵巣にたまってしまい、排出できずに嚢腫となる。子宮の中なら経血として排出できるが、それができない。
極端に言えば、生理そのものを止めれば卵巣に血が行くことはなくなる。
 
なるほど、生理中に受診してと言われたのは、肥大しているときの正確な大きさが分かるからか。
 
 
大学の講義は大半忘れてしまったが、病態学か生理学か、何かで聞いてその衝撃的なネーミングと写真の気持ち悪さだけは覚えていた。
 
 
大きさとしては小さい方。まったくもって、即手術とはならない。
ただ、これはオペしない限り治らない。がん化や不妊のリスクにもなりうるものだ。
 
 
ここまでさらさら説明されて、脳がフリーズした。先生は慣れっこでしょうけれど、患者からしたら結構な重さの話よ。若いうちのがんは進行が早い。転移だって怖い。できれば、不妊も避けたいところだ。
 
 
妊娠の予定がないなら、とりあえず、黄体ホルモン薬(ジエノゲスト)を飲んで小さくなるか見ていくのもありとのことで、その日から内服開始となった。
 
 
 
ジエノゲストを飲み始めると、生理が来なくなって、それはそれは快適だった。
 
 
ナプキンを持ち歩く必要もないし、
血を見なくていいし、
ぺたぺた、どろどろ、ぬるぬるした血液がもたらす肌の不快感もないし、
腰もお腹も痛くないし、
気分のムラもないし、
汚れたときの下着やパジャマやシーツを洗う憂鬱さがない。
 
生理を心配することが何にもなくなった。
 
正直サイコ〜だな。
これがスタンダードな生物であれと何度思ったことか。
 
ただ、生理ガッツリ止めてるって、女としてそれはどうなんだ?という気持ちは、病気なので仕方なし……と、片隅に追いやっていた。
 
 
ここで処方された薬の話をしますと……
ジエノゲストは黄体ホルモンの成分でできた薬で、ピルではない。
 
通常、黄体ホルモンが放出された後に減少するのを認識して生理が始まる。ジエノゲストを毎日飲む=黄体ホルモンを直接体にぶち込み続けるので、体内の黄体ホルモンがなかなか減らず、生理が始まらない。
 
だからもちろん飲むのをやめれば、生理が再開される。ふつうピルにはつきものの血栓塞栓症の副作用もない。手術前後の休薬もいらない。
ピルと比較して、長期内服しても副作用のリスクは少ないので、何年も飲む方もいるとのこと。
 
 
 
それを、5ヶ月内服した。サイズは変わらなかった。大きくなっていないだけでもよし。
 
その後の外来受診を経て、がん化や不妊のリスクを考慮してオペをする選択肢をとった。
 
これは、先生と相談してどちらかというと自分の意見を通した。
 
 
先生は、妊娠の予定がなければしばらくは薬だけでいいと考えていただろう。数年単位の話だ。結婚の予定は、妊娠の予定は、と何度も聞かれた。
 
先生の経験上、オペに最もよいとするタイミングがあるのは分かる。再発率が高いのなら、まだサイズの小さいうちから無駄に手術の回数を増やす必要はないのも分かる。やる度に正常組織が減るのだから。
 
ただ私は、普段は楽観的ではあるが、この爆弾を抱え続けるだけのメンタルを持ち合わせていなかった。
 
 
早くこれを無くしてしまいたい、その気持ちだけだった。
 
 
オペ自体は1時間ほど。腹腔鏡下で、全身麻酔入院は1週間ほど。
 
下腹部の3箇所とへそを5mmほど切って、そこから器具を使って卵巣組織の内側の増えてはいけない組織だけ取る。正常組織は残せるが、再発率は高いのでリオペ(再手術)の可能性も十分にある。
 
取った分は元には戻らない。つまり、正常組織の量によってリオペの回数は限られる。
 
ジエノゲストに関しては、オペ前後で休薬する必要はなく、オペ後も最低半年間は飲み続けることを説明された。医師からは、妊娠するまでは飲むことをお勧めされた。
 
 
そして、職場へオペが決定したことを報告し、休みの申請をした。