よく考えてみたら人生は美しい

せふんちゃんの名言はぴかいち

チョコレート嚢胞の手術をした話⑦

 ≪フェンタニルが効かないナオン≫
 
術後1日目。
朝7時から飲水OKと言われた。
 
それまではうがいはOKだったけど、それだけでは喉は潤わないので、21時間ぶりにお茶が飲めて嬉しかった。ハッピー!
 
8時半、先生が診察と処置のため部屋に訪問してくれた。
傷は問題なし。
 
見立てでは、卵巣のだめなところだけぽろっと取れるかもしれないと思っていたが、お腹を開けてみたら、ほかの臓器どうしが案外癒着していてそちらを剥がすのが先決だった。
 
だから、予定よりも少し時間がかかったとのことだった。
 
 
卵巣の方は、正常組織もきちんと残してあると説明してくれた。そしてやはりしばらくはジエノゲストを飲み続けてほしいと。
 
 
処置後は着替えて、尿カテーテルを抜いたので、トイレに行けるようになった。
 
 
でも、起き上がったり体を横にしたりすると、お腹の傷が結構痛かった。
 
点滴の横からフェンタニル(医療用麻薬、痛み止め)が入っていて、自分で押してそのつど調節しながら入れていいと言われた。
 
この容器の押し心地がいいため無限フェンタニルしたくなるが不必要にやってはいけない。めっ。
 
まあこれは正直、効いている気はしなかった。なんでだ?
 
 
初めて立つ時は、看護師さんを呼んでほしいと言われたので見守りのもとトイレへ。ふらつきなく済ませることができた。
 
傷口のガーゼは4箇所のうち1箇所だけ血が滲んでいた。
 
その後椅子に座ってテレビを30分ほど見ていたらくらくらしてきたので、ベッドに横になった。血圧が90mmHg台と低くなってしまった。
今日はなるべく横になっていようと誓う。
 
 
 
昼から点滴は終了し、食事再開となる。
全粥食というカテゴリーのご飯なので、主食はパンではあったがおかずは細かいものが出てきた。
食後から痛み止めの内服薬を飲み始める。
夕食はお粥が出た。
 
その日は計5回トイレに立ち、病室から10mほど先の食堂まで1往復ゆっくり歩くことができた。
 
ン10年うつぶせで寝る生活をしてきたため、仰向けで寝なければならない状況になりどうしても寝つきが悪かった。痛みを我慢して横向きでなんとか寝た。
この寝方のせいで臓器が癒着していたのだとしたら悲しいかな。
 
 
 
 
術後2日目。
 
7時、検温と血圧測定、フェンタニル点滴を抜く。
朝から常食なので、普通の白米に戻る。薬を飲んで、着替えた。
 
今日からシャワー可能なので久しぶりに体を洗った。Explorationのアンコンを見ながら、内分泌されるアドレナリンで痛みをカバーするという荒業で乗り切った。
 
夜はなかなか寝つけず、起きていたら親戚の子どもの動画が送られてきた。また一緒にお風呂に入ろうね!というお誘いの内容だった。
 
今でも癒される大切な動画である。