よく考えてみたら人生は美しい

せふんちゃんの名言はぴかいち

チョコレート嚢胞の手術をした話②

≪はじまりは突然に≫
初めて症状が現れたのは2019年8月1日。室内にいても暑い日だった。
 
生理初日でいつもの腰の重さがありつつ、腹痛がだんだんひどくなってきたので痛み止めを飲もうと考える。薬のある1階へ戻るため4階から階段を下っていた。
 
……が。2階までたどり着いた時点で、
 
めっちゃお腹イタ!!!!
 
加えて貧血でくらくらして立っていられない。
近くのトイレに入ってしばらくしゃがんでいた。
 
このままじゃあ、薬、取りに行けないな。
PHSで同期の名前を探す。
ごめん、痛み止め、2階のトイレまで持ってきてほしい、本当にごめん、と伝えた。
 
彼は心配そうな顔ですぐにかけつけて、大丈夫かと私に声をかけてくれた。
このとき私は貧血と生理痛のひどいバージョンだと思っていたので、少し休んだら戻るから大丈夫、と答えた気がする。
ここはあまり覚えていないが、受け取った薬は確実に飲んだ。
 
君は最高の友達だよ。セクシーサンキュー。
 
しかし、その後も一向に痛みが治まらない。それどころか、どんどん痛みが増していく。
 
――これはやばい。
 
トイレの近くにいたスタッフさんに助けを求めた。
横になりたいです、と伝えたら、他のスタッフさんも呼んでくださったみたいで空きベッドを貸してくれた。優しい。
 
だんだんと寒くなってきて、手足の先が冷えてしびれていくのを感じた。浅い頻呼吸になってきて、嘔吐した。その横でかけつけた救急外来の看護師さんが外来担当の先生に電話してくれていた。
 
あ〜仕事中なのに迷惑かけちゃってごめんなさい、と情けなさと不安と混乱で涙がぽろぽろ溢れてきた。
 

先輩が状況把握のために見に来てくれた。まあ、見せられたもんではありませんでしたが……(お腹と腰の痛みに丸まり、泣きながら吐くという、ひどいありさまだっただろう)。

 

今日はこのまま受診して帰宅してね。親御さんには連絡しておくから、明日は休んだ方がいいよと伝えてくれた。
オーマイゴッドファーザー!(女性なのでファーザーではない)軽率に神である。
 
診察のため、ベッドに寝たまま救急外来へ運ばれた。移動の間、看護師さんがずっと大丈夫だからね、ゆっくり呼吸してね。と声をかけ続けてくれたおかげで、何とか呼吸苦はおさまり、手足の感覚も戻ってきた。
 
 
外来患者が途切れるまで待ち。最初に飲んだ薬は多分吐いてしまったので、ロキソニンをもらって飲んで落ち着いた頃、内科の先生に診察してもらった。
 
お腹押されると、めっちゃ痛いけど、そんなん押したら誰だって痛いやろ!!!!とも思った。
 
問診と触診により、もしかしたら婦人科系の疾患かもしれないので、心配だったら婦人科を受診してね、とのことだった。しばらく横になって寝ていたら、痛みが治まってきた。
 
 
ここで私の悪いところ、“能天気”が爆裂する。
 
 
痛みが治まったので帰宅し、
とりま何もなかった!!!!
……で、終わってしまったのである。
 
いや、帰らずにそのまま婦人科の先生に診てもらいなさいよ。タイムマシンに乗ってこのときの私にぷんぷん丸かまさなきゃいけません。
 
この考え方から分かるように、私はスーパー楽観的鳥頭のナオン(女)なのです。